耳垂裂
耳垂裂とは、何らかの原因で耳垂(耳たぶ)がさけてしまった状態をいいます。
先天性のものと、ピアスなどによって引きちぎられた場合や、外傷などによる後天的なものとがあります。
これらは裂けてしまった耳をパズルのように皮を切除し、形成的な手術によって正常な形に治療することができます。
耳垂裂の治療
耳ピアスの穴が裂けることでの耳垂裂の治療の場合は、裂傷部が非常に硬く瘢痕化しているため、その部位をを切除し縫合します。耳たぶ自体は柔らかいので耳たぶにくびれが生じないように「W形成術」または「Z形成術」などの方法で瘢痕を切除、縫合します。
片側約30分程度の手術となります。
3割負担の患者さんで片側およそ31,000円程度の自己負担です。
※健康保険の適用となるのは、「先天性の耳垂裂」のみです。 ピアスによる耳垂裂を含め、後天的な耳垂裂はすべて自費診療となります。
立ち耳
立ち耳は、顔に対して耳が横に張り出した状態です。正面からみると耳が大きく見えるのが特徴です。
これは「対耳輪」という耳の軟骨の折れ曲がり弱く、耳を頭側へ寝かせる力が働かないために、耳が前を向いてしまう症状です。
これらが原因で、マスクが掛けられないとか、メガネがかけられないなどの日常生活に支障をきたす場合には保険適応で治療が可能です。
立ち耳の治療
耳の状態や変形具合によって、様々な治療方法があります。
立ち耳と言われている耳介の変形(奇形)は、耳介の対耳輪が消失してカップ状になっているために前方へ 立っている状態です。手術方法としては、耳の裏側より切開して耳介軟骨の後面を剥離及び切開し、耳介軟骨に3~4針ほど縫合糸をかけて軟骨を矯正し、対耳輪の突出形態を形成します。
これにより耳介全体が後方へ倒れます。手術は局所麻酔で行い、手術時間は片側約45分程度になります。
これらのほかにも、耳の状態や変形具合によって様々な方法があります。日帰り手術となります。
3割負担の患者さんで片側およそ59,000円程度の自己負担です。
*現在、保険要件が厳しく施術は行っておりません。