脂肪腫(リポーマ)

脂肪腫はその病名からも解るように脂肪細胞の良性腫瘍で、症状としては少し弾力のある柔らかいしこりを皮膚の下に触れる状態です。通常傷みは伴いません。表面は通常の肌の色です。ゆっくりとですが大きくなる傾向があり、下に骨がある固い部分(おでこなど)にできると盛り上がってくるので、「こぶ」と表現されることもあります。体質的に脂肪腫ができやすい人もいて、体中にたくさんできてくることもあります。

脂肪腫(リポーマ)外科的治療

表面の皮膚を切開し、脂肪腫を切除します。腫瘤を切除したのち、表面の皮膚を縫合します。また、傷口が深い場合には表面の皮膚を縫合する前に真皮組織を縫合してから表面の縫合をします。脂肪腫を切除した部分の皮下は空洞として残るので、内部に出血がたまることがあります。そのため、カーゼで圧迫止血を行います。